今回は、運用を始めたい方が必要な
最低限の知識を習得できるようにお話しします。
運用のスタイルによって重視する情報は異なり
全部網羅するのはとても大変です。
ここでは、これから運用を始めたい方や
とりあえず始めたけど実はよく分かっていないという方向けの
用語の基礎をお伝えしていきます。
金利とインフレ
今回はまず2つ、金利とインフレをお伝えします。
金融投資において
もっとも重要な情報の一つである「金利」と
運用を始めるうえで知っておくべき「インフレ」についてです。
聞いたことはあるけど、
説明しろと言われるとイマイチ分かっていない…
そんな方はぜひ理解を深めてください。
金利
金利とは
お金を借りたり預けたりするときにかかる利息に割合です(%で表示されます)。
2025年4月現在、ゆうちょ銀行の普通預金利率は
年率0.2%です。
100万円を1年間預けると
100万円 × 0.2% = 2000円
1年で2000円増える計算です。
では、その0.2%はどうやって決まっているのかはご存じですか?
答えは、政策金利です。
政策金利とは
日本銀行(日本のお金を安定させる機関、銀行のボス)が決めた金利です。
この金利をもとにして、ゆうちょや銀行は金利を決めています。
金利が上がると多くのことに影響が出ます。
- 株・為替が変動する
- 預金や債券に預けるともらえる金利が増える
- 住宅・車のローンで払う金額が増える
つまり、金利が動くと私達の生活にも影響が出ます。
そして、お金の置き場所が重要な金融投資にとっても
アンテナを張る必要がある情報でもあります。
インフレ
インフレとは、物の値段があがること(インフレーションの略称)です。
イメージとしては、
スーパーで売っていた1つ100円のパンが
3年後に130円になっていた、という感じです。
日本では直近3年間で、
インフレ率は年間2.7%と言われています。
100万円で買えていたものが
1年後には102.7万円必要になっています。
金利0.2%の預金に1年間預けたとすると、
2.7%(インフレ率) ー 0.2%(預金金利) = 2.5%
1年間で2.5万円は物の値段が上がる計算です。
つまり100万円で買えていたものが、
銀行に置いている間に買えなくなっている
→ 2.5万円価値が下がっていることになります。
預金にほったらかしにしているお金は
1年経つごとに価値が下がっているのです。
まとめ
金利とインフレについて
少しは理解が深まりましたでしょうか。
今回のポイントは2つです。
・金利は金融投資をするうえで重要な情報
・今の日本のインフレ率では、預金に預けるだけでは価値は下がっていく
現金のままでは価値が下がっていく今の現状を理解して
最低でもインフレに負けない運用は必要です。
少しでも金融投資をしたい方の
お役に立てれば幸いです。